購入体験記① 不動産屋は、自分の家をどう選ぶ?

こんにちは。いつもブログをご覧いただきありがとうございます。

これまで「売却」に関するお話が先になっていましたが、今回は少し趣向を変えて、私自身がマンションを購入したときのお話をしたいと思います。

普段は不動産仲介の仕事としてお客様の購入をお手伝いする側ですが、今回はひとりの「買う側」として、何を考え、どこで迷い、どう決めたのか。

私自身の購入体験を、そのままお話しします。

1.条件よりも「自分に合うか」

仕事柄、毎日のようにたくさんの物件を見ています。

価格は相場に合っているか。

リノベーションされているか。

角部屋か、高層階か、南向きか。

物件としてのスペックや良し悪しは、ある程度分かります。

でも、自分の家となると少し違いました。

条件を挙げ出せばキリがありません。

私も元々は、

「年齢的にそろそろ自分の家を持ってもいいかな」

「良いものがあったら欲しいな」

くらいの気持ちで、なんとなく探し始めたのがきっかけでした。

そして探す中で大切にしたのは、スペックの高さよりも、

「この家は、自分に合うか」

ということでした。

私の場合、好みはシンプルで、どうしても欲しかった条件は二つだけです。

・眺望が抜けていて、開放感があること

・趣味のバイクを置けること

特にマンションでバイク置き場がある物件はかなり少ないため、この時点で候補は絞られます。

でも私には、それが逆に良かったのだと思います。

選択肢が少ないから、余計なことで迷わずに済みました。

切羽詰まって探していたわけでもない中で、たまたま物件を見ていると、直感的に「ビビッ」とくるマンションがあったのです。

2.物件に引き寄せられるように

「これ、いいな」と思ってからは、不思議なくらいスムーズでした。

すぐに内覧したいと思い連絡すると、内覧日時もすんなり調整できました。

普段この仕事をしていると、気になる物件があっても予定が合わなかったり、少しの差で他の方から申込みが入ったりと、なかなか思うように進まないこともあります。

でも、このときは違いました。

「もしかして、この物件に引き寄せられているのかな?」

と思うくらい、すべてが自然に進んでいきました。

実際に内覧してみると、やはり「いい」。

そのまま購入申込みをして、住宅ローンの手続きへ進みました。

ところが、「すぐに契約しよう」と思っていたタイミングで、なんと同じマンションの上の階が売りに出ました。

しかも、ほぼ同じ価格です。

これはさすがに気になります。こちらもタイミングよく内覧することができました。

上の階の部屋:階数が魅力

下の階の部屋:室内がとても綺麗

同じマンションで価格もほぼ同じとなると、当然迷います。

最終的に選んだのは、最初に見た下の階でした。

理由の一つは、室内が綺麗だったこと。

そして、もう一つ。

これは何となくですが、下の階の物件を担当していた方と馬が合い、「何かのご縁かな」と感じたことも決め手になりました。

不動産は何千万円もする買い物ですから、もちろん雰囲気だけで決めるものではありません。

でも、条件が拮抗した最後の最後には、こういう「何となくのご縁」も大切な気がします。

3.自分の住宅ローンは、やっぱり不安

そして、今でもよく覚えているのが住宅ローンです。

それまで私は、仕事で何度もお客様の住宅ローンをお手伝いしてきました。

自分自身の月々の支払いも無理のない範囲でしたし、住宅購入を意識して以前からクレジットカードも1枚にまとめ、支払いの遅れもなく、準備はしていました。

それなのに。

いざ自分が住宅ローンを組むとなると、

「本当にこれから払っていけるだろうか」

「住宅ローンとはいえ、こんなに大きな金額を借りて大丈夫だろうか」

と、急に心配になりました。

お客様の住宅ローンを何度もお手伝いしてきた自分でも、です。

頭では大丈夫だと分かっているのに、いざ自分のことになると不安になる。

自分に「大丈夫」と言い聞かせながら審査結果を待ち、無事に住宅ローンの承認が出たときは、本当にホッとしました。

あのとき初めて、お客様が審査結果を待っている間のソワソワした気持ちを、本当の意味で実感できた気がします。

4.スムーズに進むときは、そんなもの

物件を見つけて、内覧して、申込みをして、住宅ローンの審査をして。

振り返ってみると、すべてがトントン拍子に進み、ネットで物件を見つけてから契約まで、わずか5日でした。

もちろん、最初から「5日で決めよう」と思っていたわけではありません。

焦っていたわけでもありませんし、途中では同じマンションの上の階と迷うこともありました。

それでも、結果的にはとてもスムーズに進みました。

不動産の購入は大きな買い物です。

じっくり時間をかけて探すこともあれば、なかなか決めきれないこともあります。

一方で、自分の好みや譲れないものがある程度分かっていて、そこに物件とのタイミングやご縁が重なると、トントン拍子に進むこともあります。

私の場合は、まさにそんな購入でした。

今振り返ると、

自分が何を好きなのかが分かっていたから、迷うポイントが少なかった。

それが大きかったのだと思います。

「南向き」「高層階」「角部屋」といった一般的に良いとされる条件だけで探していたら、もっと迷っていたかもしれません。

おわりに|良い物件より「自分に合う物件」

実際に自分で買ってみて、改めて感じました。

家探しで大切なのは、条件がすべて揃った「スペックの良い物件」を探すことだけではありません。

「自分は何が好きなのか」

「どんな暮らしが自分らしいのか」

自分なりの軸を持つことが大切なのだと思います。

私の場合は「抜けた眺望」と「バイク置き場」でした。

皆さんなら、何でしょうか。

次回はもう少し実務的に、

「購入するとき、まず何をすればいいのか」

「住宅ローンはいつ動くのか」

「申込みから契約まで、実際どのくらい早いのか」

など、初めてマンションを購入する方が知っておきたいポイントをまとめてみたいと思います。