
前回、
「どんな人が、この家を買ってくれるんだろう」
という気持ちが出てきた、と書きました。
最終的に私のマンションを購入してくださったのは、
一般のお客様ではなく、
マンションを買い取り、リノベーションして販売する不動産会社でした。
そのままでも住むこともできるマンションでしたが、
「本当にこのまま次の方へお渡ししていいのだろうか。」
「これから先も、快適に安心して暮らしてもらえるだろうか。」
そう考えるようになりました。
そこで、
「もし自分が買主様だったら」
と考えてみたんです。
設備は大丈夫だろうか。
見えないところの配管はどうだろう。
購入してから何か不具合が起きないだろうか。
長く住んでいた私だからこそ、
気になるところもあります。
そして、出した答えが、
少し価格が安くなったとしても、
一度、買取業者さんに買い取ってもらおう。
というものでした。
作るプロに必要なところをきちんと直してもらい、
次の買主様に安心して住んでもらう。
その方が、
私自身も安心して、手放せると思ったんです。
もちろん、
売主としての私にもメリットがありました。
一般のお客様へ仲介で売却するより、
売却価格は安くなります。
その代わり、
設備の不具合や配管などについては免責としていただき、
その後の心配を抱えずに売却することができました。
価格を取るか。
安心を取るか。
①を書いた頃の私は、
少しでも高く売りたいと思っていました。
でも、自分自身が売主を経験して、
最後に私が選んだのは、
「少し安くなっても、安心して売る」
という方法でした。
売主である私にとっても安心。
そして、
これからこの家を買ってくださる方にとっても安心。
その間に入って、
家をきれいに生まれ変わらせてくれる会社がいる。
そう考えると、
私にとっては、とても納得できる売却でした。
余談ですが、
旧我が家はフルリノベーション完成後、
すぐに次の買主様に気に入っていただけたそうです。
長く暮らした家が、綺麗に生まれ変わり、
また誰かに気に入ってもらえた。
売主として、それは嬉しい出来事でした。
高く売ることだけが、
良い売却ではない。
自分が何を大切にして、
どんな形なら安心して次の方へ渡せるのか。
自分のマンションを売ってみて、
そんなことを改めて考えることができました。
